試合会場:室谷公園
マリノD 2-1 塩屋B
マリノD 1-0 東舞子C
●コーチコメント
今日は、2部Aリーグ戦の第5戦と第6戦がありました。
開幕2連敗の後、続く第3戦と4戦に連勝して迎えた今日の試合、相手チームの他にも暑さという強敵と戦わねばならず、非常に厳しいコンディションの中での2連戦となりました。試合に向けての目標は、いつも通り「寄せ」の部分で負けないことと、今年通年の目標である「判断を迅速にすること」として試合に臨みました。
第1試合は塩屋Bとの対戦。GK柳原 DF宝満・杉下 MF出口・山口・高野・中川 FW大谷 という布陣で臨みました。試合は開始1分、早々に動きます。DFの杉下がカットしたボールを大きく蹴って大谷へ。大谷はポストで受けて中川に落とすと同時に前線にダッシュし、中川がダイレクトで浮き球を前線に。そのボールに難なく反応した大谷が、少し遠めからダイレクトで決めて先制。最高のスタートを切りました。ですが…、わずか2分後に、自陣ペナルティエリア内でのクリアミスを、そのまま決められ1-1。そこからは、一進一退の攻防となりました。五分五分の試合展開の中でしたが、宝満・杉下・出口は、簡単に外に出すのではなく、しっかり顔を上げて探してから前の選手に繋げようとしていましたし、高野・山口のドリブル突破からもチャンスをつくりましたが、決定的なシーンとはなりません。そんな中、このまま前半終了かと思った14分、高い位置でボールを奪った出口がドリブルで突破(あと1人交わせば打てていた…惜しい)を図り、相手に当たったこぼれ球を拾った高野が中川に落とし、中川がトラップで2人を交わして左足で見事なシュートを決め2-1。リードして前半を終えることが出来ました。
後半に向けては、既にバテのみえる選手も多い中、角・田中・宮部を投入し、前線から積極的にプレスをかけて中盤とDFの負担を減らしてあげようと話して臨みました。試合展開は、前半同様五分五分でしたが、お互いに暑さによる消耗が激しく、そのためか、ところどころに大きなスペースが空きはじめ、決定的なシーンは前半よりも多くつくれたと思います。結果的には決めきることが出来ませんでしたが、形をつくるという意味では、いい部分がみられたと思います。試合の方は、残り5分を切ったところで八巻を投入。最後まで全員がしっかりとした守備意識を持って(終了間際に父兄の悲鳴が聞こえたような気もしますが…)1点のリードを守り切り、2-1で勝利することが出来ました。
開始から先制までの流れは良かったものの、直後に失点をしてしまったあたりや、決定的なチャンスに決めきることが出来なかった点など反省しなければいけない部分もありますが、暑さの中で集中を切らさず、勝ちきった部分はおおいに評価していいと思っています。勝ちたいという気持ちが前に出た、いい試合だったと思います。
第2試合は東舞子Cとの対戦でした。指示も先発メンバーも第1試合と同じ内容で臨みましたが、開始早々に3対2の形を作られ、決定的なシュートを打たれます。これをGKヤナが素晴らしいセーブで防いでくれたのが非常に大きかったと思います。その後も、相手チームのパス回しに、ボールの奪い所を定められないまま苦しい時間帯が続きましたが、中盤の選手が必死に走って簡単にプレーさせないように頑張りましたし、宝満と杉下が、体を張ったプレーで相手に決定的な仕事をさせなかったことで、次第にチームとしての落ち着きも出てきたと思います。前半はこのまま0-0で終了。2試合連続という状況と、暑さもあって選手達はかなりの疲労が感じられました。
後半に向けては、疲れのみえる選手を入れ替える中で、ポジション的にもいつもと違う所に配置せざるを得ない状況となりましたが、田中も宮部も、いつも以上にDFの意識を持って臨んでいたと思いますし、角の献身的なプレーにも、勝ちたいんだなという意志を感じることが出来ました。そんな中、8分に右サイドから角がスローインで縦に入れたボールを、大谷がダイレクトで中央やや右にいた中川へ。ペナルティーエリアのカドあたりで少し距離はありましたが、中川が思い切って振り抜いたシュートは、ワンバウンドして見事にゴールに突き刺さり先制。グランドの選手はもとより、ベンチにいた選手もコーチも父兄も、大きな歓喜に包まれました。既に前半から痛みをおしてプレーしていた中川が、強い気持ちで決めた素晴らしいゴールだったと思います。その後は、中川も限界だと感じたため八巻と交代。相手の攻撃が激しさを増す中で、ひとりひとりがいつも以上に守備の意識を高くもって最後まで懸命にプレーしたことで、1点のリードを守り切り、1-0で勝利することが出来ました。
ひとつひとつのプレーの精度とか、判断の甘さによるチャレンジの失敗、オフザボールの時の動き出しの質など、反省点も多々あったのは事実ですが、暑さの中で最後まで集中を切らさず最後までしっかりと走りきったことで、厳しい試合を2つとも勝利することが出来ました。精神的にもグーンと逞しくなってきた選手達を頼もしく感じていますし、その頑張りに感謝したいと思います。
次は5月6日。選手達それぞれがいいプレーをして、さらにチームとしての目標を達成出来るようにしたいと思います。コーチと父兄もこれまで以上に一体となって、ますますマリノDを盛り上げていけるよう頑張りましょう!