試合会場:垂水健康公園
Aリーグ マリノD 10-0 武庫JSC
テストマッチ マリノD 7-0 武庫JSC
テストマッチ マリノD 7-0 武庫JSC
●コーチコメント
今日は、ホーム!?である垂水健康公園に武庫JSCさんをお招きして、Aリーグとテストマッチを行いました。
30℃を超す気温の中でしたが、今年度のAリーグ初戦ということもあり、選手達にはしっかり走っていいスタートを切ろうと話しました。目標はいつも通り、「寄せ」の部分で負けないことと「パスアンドゴー」、そして今年通年の目標である「判断を迅速にすること」としました。
先発メンバーは、GK柳原 DF角・杉下・宝満・高野 MF出口・山口・中川・大谷 FW宮部・田中 という布陣で臨みました。試合は開始早々から圧倒的に攻める展開となります。開始直後、田中が真ん中でキープしたボールを後ろから上がってきた山口へと渡し、山口ドリブルで運んだ後、中央へパス。このパスを大谷がダイレクトでシュート。これはバーを越えますが、直後の1分、中川が中央にこぼれたボールを冷静に決めて先制します。7分には、GK柳原の大きなパントキックが相手DFラインの裏へ抜け、走り合いに勝った山口が流し込んで2-0。その後も、8分に宮部、15分には中川→大谷、19分には大谷・中川のワンツーから最後は大谷が決め、前半だけで5点を奪います。ただ、圧倒的に攻めていることで、ラインが高くなるというよりはDF意識がルーズになり、相手に自由なプレーを許している場面もあり、決定的なピンチもありましたので、そこの部分の修正と、蹴った後の動き出しをしっかりやるように指示し、寺戸と八巻を投入して後半に臨みました。
後半も攻める時間帯が長く、選手達のいろいろなアイデアが出る中で、7分・10分に宮部が決めて7-0とします。そして12分、中央にいた高野が左の山口にパス。山口がキープしている間に高野は左サイドを駆け上がり、山口が再び高野にパス。高野は勢いそのままにナナメに切り込んで中にセンタリングを上げ、飛び込んだ中川がボレーで決めて8-0。人もボールもしっかりと動く中でフィニッシュまでいけたという点で、素晴らしいゴールだったと思いますし、特に蹴った後の動きという点で、高野のプレーは見事だったと思います。14分には大谷のCKから田中が決め、16分には中央でボールを奪った出口が、しっかりとしたルックアップから右サイドでフリーになった田中を見つけてパス。田中が冷静に決めて10-0としました。試合はこのまま終了。大量得点での勝利となりました。
ボールを保持する時間が長く、フィニッシュまでいけるシーンも多くて大量得点を挙げられたことは良かったと思いますが、時間がたつにつれてDF意識がルーズになり、何度か決定的なシーンをつくられてしまったことは反省すべき部分だと思います。点差とともに気持ちが緩むのは、ある意味仕方のないことではありますが…。
続く2試合目と3試合目は、それぞれの選手に普段と違うポジションをやってもらいながら、それぞれに課題を与えての試合としました。普段、前線をすることの多い選手には、ウェイティングしながらの守備(簡単に飛び込んで交わされない)をすることや、逆にディフェンスをすることの多い選手には、前線での動き出しやボールのもらい方等を課題としました。
2試合目は、宮部の動きが光りました。特に、右サイドでの突破から中央へのセンタリングというプレーで何度も決定機を演出するとともに、自身もゴールを決める活躍でした。また、高野も、前線でのプレーが素晴らしく、ドリブルによる突破や効果的なワンタッチプレーでチームの得点を演出してくれました。特に、19分に右サイドからのパスをワンタッチで八巻に落としたプレーは、状況判断、落としたボールの質ともに見事で、しっかりと決めた八巻ととも賞賛に値するプレーだったと思います。後半には、ボランチで起用していた宝満がドリブルで持ちあがってゴールを挙げ、7-0で勝利しました。
3試合目も普段とは大きくポジションを入れ替える中、またまた宮部のセンタリングを杉下が決めたり、出口の判断のいいミドルシュートが決まったりと、最後まで一生懸命にプレーすることが出来、この試合も7-0で勝利しました。
3試合を通じて、13人の選手中10人がゴールを挙げてくれました。もちろん、ポジションを入れ替えたことも大きな要因だとは思いますが、FWに入ったからといって簡単にゴールを奪える訳ではありません。全員が高い意識を持って、真剣に取りくんだ結果だと思っています。暑い中の20分ハーフ3試合でしたが、いい試合をしてくれたと感じています。
対戦して頂いた武庫JSCの関係者の皆さま、暑い中応援して頂いた父兄の皆さん、ありがとうございました。