試合会場:播磨光都サッカー場
1回戦 マリノD 1-0 網干西SC
2回戦 マリノD 1-4 ボアソルチFC
F M マリノD 1-1 津田SC・A
●コーチコメント
今日は、津田SCさんにご招待頂いて、TSUDAチャレンジカップに参加してきました。時折日は陰るものの、まさしく猛暑という日差しの中、目の覚めるような人工芝の素晴らしいグラウンドで一生懸命に頑張ってきました。
夏休みに入り、今後もたくさんのカップ戦に参加させてもらいますが、その第一弾ということもあり、優勝したいというモチベーションを持って試合に臨めるよう話し、いつも通り「寄せ」をしっかりやることと、ボールを蹴った後とオフザボールの時にしっかりと動き出しをすることを目標に臨んできました。
1回戦は網干西SCとの対戦。GK柳原 DF角・杉下・宝満・高野 MF出口・大谷・山口・中川 FW宮部・田中 という布陣で臨みました。試合は開始2分、センターサークル付近でボールを受けた中川が、しっかりとしたルックアップから右の大谷にスルーパスを送り、大谷がシュート。これは惜しくもキーパーにセーブされますが、いいリズムを作ります。すると4分、右サイドのペナルティーエリア付近にオーバーラップした角がポスト役となり、外の大谷にパス。大谷はファーポスト狙いでセンタリングを上げます。FWの2人はニアポスト狙いで合わないかと思った瞬間、上がってきたセンターバックの宝満がダイレクトで見事に合わせ先制。チーム全体が高い位置をとれていたことに加え、チャンスをしっかり見極めて上がっていた角と宝満のプレーは見事だったと思います。連動性のある、いい攻撃でした。その後も、8分に山口→田中と渡り、田中がドリブル突破からあと一歩の場面を作るなど、試合を優位に進めつつ前半を終えました。
後半に向けては、1-0でリードしているものの、まだまだオフザボールでの動きが足りないことと、時折ボールウォッチャーになる場面があることを修正しようと話して臨みました。後半に入ると、相手のプレッシャーが速くなり、思うようにボールを回せなくなります。1分に出口が相手ボールを奪い、宮部に素晴らしいパスを送ったまでは良かったんですが、2分には右サイドを破られ決定的なピンチを迎えます。その後も一進一退の攻防となりますが、前線と中盤で相手へのプレッシャーが遅くなり、DFラインとGKがしんどい思いをする時間が増えてしまったのは大きな反省材料です。GK柳原の好判断と、杉下のカバーリングでピンチを防ぎ、なんとか1-0で勝ちましたが、目標とするプレーにはまだまだ足りないなと感じさせられました。とはいえ、立っているだけでも汗が噴き出してくる環境の中、最少得点差を守って勝ちきったことは評価したいと思っています。
2回戦はボアソルチFCとの対戦。テストマッチでもしょっちゅうお世話になっているチームとの試合になりました。先発メンバーと目標は1回戦と同じ内容で臨みました。
開始早々、宮部がポストで粘っている間に右サイドを駆け上がった大谷にパス。大谷が左の田中にドンピシャのセンタリングを上げますが、惜しくもオフサイドとなります。いいリズムで始められたかに思ったんですが…、2分に相手の上げたアーリークロスを柳原がファンブルしてしまい、これを頭で詰められ先制されます。このプレー自体は仕方のないことであり、切り替えて次に進めれば良かったんですが、あまりに早い失点だったためか、チーム全体が少し下を向いてしまったようで、覇気が感じられなくなってしまいました。6分にはCKから、13分には左サイドで形を作られて、中に入れられたボールを詰められ0-3。前半は何も出来ないまま終えてしまいました。
後半に向けては、気持ちの部分で「そんな弱いことでどうするんや」という話だけをし、まず1点を奪いにいこうと話しました。すると、開始早々に大谷が右サイドを破って大きめのセンタリング。待っていた田中のシュートはバーを越えますが、いい展開を作ります。2分には相手ゴールキックを宝満がカットし、中川へ。これを中川が見事に決めて1-3とし、反撃の口火を切ります。その後も何度かいい形を作り、相手ゴールに迫りますが、相手DFの厚いカベを前になかなかシュートが打てず、得点には至りません。すると8分、CKをドンピシャのヘッドで決められ1-4に。最後まであきらめず攻撃をしましたが、そのまま敗戦となりました。
相手選手が比較的大きかったこともあり、当たり負けしていた部分はある程度仕方ないのかなとも思いますが、1回戦と同様にボールウォッチャーになってしまったところや、失点で下を向いてしまったところなどは残念な部分です。普段は気持ちの強い選手達ですので、暑さに負けた部分もあるのかなと思います。また対戦して頂ける機会もあるかと思いますので、その時にはもう一度しっかりとした試合をしたいと思います。
2回戦で敗戦したので、3試合目はフレンドリーマッチでホストチームの津田SCとの対戦になりました。GK柳原 DF角・杉下・宝満・高野 MF出口・山口・中川・八巻 FW宮部・田中 という布陣です。試合開始から積極的にラインを上げることが出来、3分には高野が田中を追い越す動きでチャンスを作るなど、いい展開で試合を進められたんですが、12分に先制を許してしまいます。しかし、今度は下を向くことなく、それまでと同様にしっかり走れていました。後半に向けたハーフタイムの指示では、前半同様にラインを高く保って、全員が積極的に攻撃に関わろうと話し、大谷と寺戸を投入して臨みました。
後半開始早々には、山口の積極的なミドルシュート。3分には大谷の突破からチャンスを作ります。待望の同点弾は6分、中川の直接FKは相手GKが弾いてコーナーキックとなりますが、このCKを中川が蹴り、宮部が頭で合わせてゴール。試合を振り出しに戻します。勢いに乗ってその後も何度か形を作りますが、決めきれず1-1で試合を終えました。
終了後、勝てば次のFMというPK戦があったんですが、これは6-7で敗れてしまったので、今日はここで終了となりました。
3試合を通じて、初戦のゴールのような素晴らしい展開が出来るようになってきた反面、レベルの高い相手に個人での打開が難しくなってきているのに、上手くサポートが出来ていない(動きも声も)面など、収穫も課題も数多くみられたいい1日だったと思います。気持ちの面を含めて、暑さに負けてしまった部分もあるかとは思いますが、この3試合で得た経験を、また次に生かしてくれればと感じています。
招待して下さった津田SCの関係者の皆様、対戦して下さった網干西SC及びボアソルチFCの皆様、ありがとうございました。そして、猛暑の中最後まで応援して下さった父兄の皆さん、ありがとうございました。来週の三田カップも頑張りましょう!