会場:南あわじ市・青少年交流の家
●コーチコメント
8月の16日と17日、南あわじ市の青少年交流の家で2日間の夏合宿を行ってきました。親族のご不幸があった玲央を除く12人のメンバーは、最後まで笑顔いっぱいで、普段出来ないような体験をすることが出来たと感じています。以下には、簡単なまとめを記述したいと思います。
初日の朝は7時過ぎに垂水を出発。約1時間30分の車中を経て、南あわじ市の阿万海岸海水浴場に到着です。すでに結構な数の先客がいましたが、そんなことはお構いなしに子供達は次々と海の中へ。おおはしゃぎで遊ぶ子供達の中に混じって、ひときわ大きな子供!?も2名ほどいたような気がしますが、それは置いといて…(^^;
海水浴場内に設営された浮島があり、そこへみんなで行こうとするんですが、泳ぎに自信のない子もちらほら。そんな中、浮き輪を貸し合ったりしながら、弟や妹も含めたみんなが浮き島へ着いていました。この遊ぶ時の団結力、是非ともサッカーに生かさねば!!
約2時間の海水浴の後、青少年交流の家に移動し入所させてもらいました。宿泊させてもらう部屋に荷物を入れてから昼食。そしていよいよグランドです。今回は洲本FCさんにお願いし、合同練習をさせてもらいました。パス交換だったり、1対1の競り合いだったりと、メニュー自体は普段とそんなに変わらないものだったんですが…、普段一緒にやってない選手達との練習ということで、子供達は真剣そのもの。パスの精度にも気をつかい、丁寧にやろうという姿勢が感じられましたし、1対1のトレーニングにもいつもとは違う緊張感がありました。その後は、マリノと洲本の選手達をミックスして3つのチームをつくり、ゲームをすることにしました。ポジションも得意なプレーも分からない中、どんなゲームをしてくれるのか楽しみにしていたんですが、ここで大きなアクシデントが!
急に空が暗くなり、大粒の雨とともに雷が鳴り始めました。雨だけなら続けられたと思うんですが、雷は…。両チームのコーチとも後ろ髪を引かれつつ、ここで中止ということにしました。残念そうな表情の子供達でしたが、このゲームで子供達の新たな化学反応を楽しみにしていたコーチは、もっと残念だったんだよ~。
宿舎に戻って少し休憩した後、「夕べのつどい」に参加しました。これは青少年交流の家で毎日開催されているもので、宿泊している方は全員参加します。マリノは初日ということで、入所のあいさつをすることとなりました。
さてその入所のあいさつ、誰がしたのかというと…、キャプテンの玲央がいなかったこともあり、副キャプテンの颯矢がすることに。他の子供達まで緊張する中でしたが、颯矢は見事なあいさつをしてくれました。意外と言ったら失礼になってしまうかもしれませんが、時間もほとんどない中で、自分で考えてここまで喋ることが出来るんだなぁと、本気で感心です。
その後は入浴。その後は夕食でした。みんなでバイキング形式の夕食を楽しんだ後、7時からは研修室を使わせてもらい、DVDミーティングをしました。
先日の三田カップの決勝トーナメント1回戦、1-2で負けた三樹平田戦を題材に、良かった点や反省すべき点をみんなで考えながら、たっぷり2時間弱のミーティングをしました。時折笑い声も起こる中でしたが、子供達は総じて真剣に画面に見入っていましたし、最後に自分の考えを言う場面でも、しっかりと話をしてくれました。
特に、雄貴が言った「相手の選手は誰もサボってない」という意見はみんなの心に響いたようで、力強くうなずくとともにまたいつもとは違う目をしたように思います。自分と自分達のプレー、そして相手のプレーを客観的に観ることで、また少しプレーの幅を拡げてくれたらいいなと思っていましたので、そのいい機会になってくれたのなら嬉しいです。
2日目は6時30分に起床し、布団とシーツを自分でたたみます。なかなか上手くはたためませんが、自分のことを自分でやることに意義があります。7時からは「朝のつどい」です。司会の大役があたっていましたが、前日のミーティング終わりに颯矢が立候補してあっさり決定。退所のあいさつは宮部がやり、国旗の掲揚は真輝です。3人とも、自分の役割をしっかりとこなしました。少しテレながら、それでもしっかりと喋る姿を微笑ましく見た後はみんなで朝食。その後、部屋の片付けをしてグランドへと向かいました。
2日目はテストマッチを4試合。地元の南淡路SC、マリノと同じく合宿にきていた須磨ナイスSC(以下SNSC)、昨日合同練習を一緒にやった洲本FCとの対戦です。
1試合目は南淡路SCとの対戦。昨日のミーティングが効いたのか、豊富な運動量で相手を圧倒します。3分に雄貴が直接FKを決めて先制。6分には中央で出口が奪い左の祥吾へ。これを祥吾がキッチリ決めて2-0。その後も、真輝の素晴らしいオーバーラップや、中盤でのダイレクトプレーなどでチャンスをつくる中、12分には分厚い攻撃から宮部が押し込んで3-0で前半を終えました。後半1分にも、真輝のスローインから颯矢→再び真輝と渡り切り込んで中へセンタリング。出口・八巻のシュートは相手に弾かれますが、最後に祥吾が詰めて4-0。14分に裏をとられて1点を失いましたが4-1で勝利しました。
2試合目はSNSCとの対戦。試合開始早々に中央の雄貴から左の祥吾へと惜しい形をつくりますが決まりません。1分にDFの軽いプレーからピンチを招いた後、3分には右サイドを破った颯矢が大きなセンタリングを上げ、祥吾がダイレクトでシュート。惜しくも決まりませんでしたが、いい形をつくります。その後は五分五分の展開の中、6分に左に流れた雄貴から中央にでた颯矢にいいパスが出るもギリギリで触れず。13分には高野のオーバーラップから左サイドを破ってチャンスをつくりますが、これも得点には至らずで前半は0-0で終えました。
後半開始早々、CKからフリーでシュートを打たれますが、これはヤナがスーパーセーブ。その後は一進一退の攻防の中でしたが、10分に見事なミドルシュートを決められ失点。いいゲームだっと思いますが0-1での敗戦となりました。
昼食・休憩の後、3試合目は洲本FCとの対戦。でもその前に…。昼休みを長めにとっていたこともあり、貴敏の兄2人を中心に、父兄も加わって即席の親子サッカーが始まりました。真夏の日差しの下でしたが、突然始まった楽しいイベントを、選手達だけでなく、みんなで楽しめたと思います。謙貴・貴輔、ありがとう!
さて、改めて3試合目の洲本FC戦です。試合開始から運動量で上回り、チャンスをつくります。2分には颯矢が右から中央に切り込んで左足のシュート。今まであまりやらなかったプレーでもあり、少し幅が広がったかなとの感想を持ちました。4分には相手ゴールキックを宮部がカットし、冷静に決めて先制。6分には、ペナルティーアークあたりで出口が奪い、そのまま右へステップしてシュート。これはポスト直撃で惜しくもゴールなりませんでしたが、積極的で素晴らしいプレーだったと思います。10分には遼の中央突破から前線に上がっていた中川へ。惜しくも繋がりませんでしたが、ここのところいいタイミングで攻撃参加出来るようになってきた遼の、これも積極的ないいプレーだったと思います。16分にはまたも宮部が決めて2-0。18分には相手DFとGKの間に転がったボールに颯矢が反応。相手より一瞬先に追いつき、冷静に流し込んで3-0としました。後半は疲れが出たのか少し間延びした展開となり、このまま3-0で勝利しました。
最後は、南淡路SCとの再戦。1試合目同様、運動量で圧倒し優位に試合を進めます。FWで先発した高野の積極的なプレーが光る中、8分に雄貴がミドルを決めて先制し前半を終えます。後半には、絶妙なポジショニングから遼が立て続けに高い位置でボールをカットし、前線へと繋ぎます。3分には、遼→祥吾と渡り、祥吾がしっかり決めて2点目。6分には八巻が判断のいいミドルを。10分には混戦からのこぼれ球に貴敏が反応し見事なミドルを放ちますが、どちらも決まらず。ですが、狙ったコースもタイミングも、見事なシュートだったと思います。14分には颯矢→雄貴→颯矢のワンツーから颯矢が豪快に決めて3点目を奪い、このまま3-0で勝利することが出来ました。
父兄のご協力のおかげで、刺激のあるいい合宿が出来たと感じています。合同練習や試合はもちろんのこと、自分のことは自分でやるといった面での宿舎での生活も含めて、必ず今後に生きてくると思います。楽しく充実した時間を過ごさせてくれた子供達やその兄弟、そして父兄の皆さんに感謝しています。
そして、対戦して下さった南淡路SC、SNSCの関係者の皆様、練習・試合にご一緒してくれた洲本FCの関係者の皆様、本当にありがとうございました。また、最後になりましたが、青少年交流の家のスタッフの皆様、2日間に渡ってお世話になりました。