試合会場：三木防災総合公園
予選リーグ マリノＤ １－０ コスモＡ
予選リーグ マリノＤ １－２ ＲＳＳ
３位決定戦 マリノＤ ３－０ 学園ＦＣ
●コーチコメント
今日は、コスモＦＣさんにご招待頂いて、コスモフレンドカップに参加してきました。三木防災総合公園のメイン競技場という素晴らしいグランドで、３試合を戦ってきました。
ここのところ、試合が続く恵まれた環境のせいか、今ひとつモチベーションが上がらない選手達に対して、「走ること」のみを目標として掲げました。当然、いつも通りに「寄せ」をしっかりやることや、オフザボールの時にしっかり走ってポジションをとることなども意味合いとしては含んでいるつもりですが、あえて選手達には話さず、とにかく一生懸命にプレーすることのみを考えるように話し、試合に臨みました。
予選リーグ初戦はコスモＡとの対戦。序盤から圧倒的にボールを支配し、ボールを繋ぎます。ですが…、心配した通りチーム全体の運動量が少なく、２列目・３列目の選手がチャンスに顔を出せません。ＦＷの裏にあるスペースを意識するのはいいんですが、そこに蹴り出した後の動きがなく、必然的にＦＷとＭＦの間が間延びした感じになってしまいました。それでも、そのスペースへのパスから何度もＧＫと１対１の場面を作りますが、フォローする選手が上がってこないこともあり、７分に大谷→宮部で奪ったゴール以外はことごとく決められず、１－０での勝利となりました。
「走ること」という部分は目標にほど遠い結果でしたし、それでも勝利という結果によって余計に緩んだ部分があったかもしれませんが、選手達自身で気付かなければ何も変わらないという気持ちで、２試合目に向けても、まったく同じ目標で臨むことにしました。
予選リーグ２試合目はＲＳＳとの対戦。今年から神戸市東地区にリーグ登録された、外国人中心のチームとの試合になりました。
開始早々こそ五分五分の展開でしたが、次第に相手の個人技に苦しめられます。いつものようなカバーリングもみられず、１対１の場面を２対１にしてあげられるようなフォローがないため、ＧＫのヤナが声を張り上げる場面が目立ちました。
また、マイボールになった時にボールは繋がるものの、足元へのパスばかりになってしまい、蹴った後の動き出しもないため、相手の守備を突破するような展開になりませんでした。そんな中、前半は０－１で終了。数人の選手を入れ替えるとともに、今の動きの量ではチャンスすら作れないと、もっとサポートの動きを入れてゴールを奪いにいこうと話し、後半へ。
すると４分、左サイドに流れた中川からのパスを宮部がシュート。ＧＫが一旦は弾いたものの、再度宮部が詰めて同点。ここからはさすがに勝利への意欲が湧いたのか、徐々に動きが良くなり、ラインの押し上げも早くなります。自然と相手陣内でプレーする時間が増え、チャンスを作れるようになってきました。結果的には、ロスタイムにカウンターから失点して１－２で敗戦となりましたが、攻撃に人数を掛けようとすればカウンターで失点するリスクが増えるのは当然のことですし、同点にしてからの後半の戦いぶりは決して悪いものではなかったと思っています。試合開始からこの雰囲気で戦えていたらなぁ…という点だけが残念です。
以上の結果、予選リーグ２位となったため、３位決定戦に臨むこととなりました。
３位決定戦は学園ＦＣとの対戦。同じ西地区のライバルチームとの対戦になりました。
さすがに２試合目の結果がこたえたようで、選手達の顔つきが変わります。ポゼッションで上回り、ボールを支配。ラインの押し上げも早く、試合の大半を相手陣内で行うことが出来ました。８分に、中川が中央ペナルティーアークあたりから見事なミドルシュートで先制。後半９分には、混戦からこぼれたボールを、やはりペナルティーアークあたりから今度は出口が素晴らしいシュートを放ち２点目。チーム全体がコンパクトに戦えていたことに加え、迷わず振り抜いた出口の判断の良さが光るいいゴールだったと思います。14分には大谷がドリブル突破から決めて３点目。最後に素晴らしい試合をして３－０で勝利することが出来ました。
１日を通じて感じたのは、「試合に飢える」ということがないせいか、ある種あたり前に「試合をこなしている」という雰囲気があって、決して手を抜いている訳ではないんですが、「全力」でやっている空気が伝わってこないなと…。この点はコーチ間でもピタリと一致した意見です。これで夏休みの遠征やカップ戦は終了となり、いよいよ秋のリーグ戦にチャレンジすることとなりますが、やはりもっと練習から厳しさを前に出して、試合で力を発揮出来るようにしなければならないなと感じました。
最後になりましたが、お誘い頂いたコスモＦＣの関係者の皆様、対戦して頂いたＲＳＳ及び学園ＦＣの関係者の皆様、ありがとうございました。そして、いつも選手達に絶大なサポートをして下さっている父兄の皆様、夏休み期間に多くの遠征やカップ戦に参加しましたが、大きなケガ等もなく、無事に終われたことを感謝しています。ありがとうございました。
Ｐ．Ｓ～ 今日の試合を通じ、最も活躍した選手に贈られる「優秀選手賞」には、出口が選出されました。デグ、おめでとう！