試合会場:しあわせの村
マリノD 1-0 鶴甲A
マリノD 1-1 木津B
●コーチコメント
今日は、2部Aの後期(全市)リーグ戦の初戦と第2戦がありました。
前期の頑張りで、全市リーグで最も上位の六甲リーグにチャレンジ出来ることとなりました。厳しい戦いになることは間違いない中で、自分達が出来るプレーを精一杯やることがすごく大事になるので、まず相手に走り負けないことを最大の目標とし、そのことプラスしっかりとした判断とコーチングが出来るように話しピッチに送り出しました。
第1試合は鶴甲Aとの対戦。キックオフから一進一退の攻防となります。相手のサイド攻撃が速く、ボールを散らされますが、バックラインのしっかりとした寄せとカバーリングでしのぎます。すると、時間の経過とともに少しづつ落ち着いた展開が出来るようになり、中盤の選手が前を向いてプレー出来るようになってきました。ですが、足元へのボールが多く、スペースを有効に使えなかったことと、特にサイドの選手が体を張ったプレーをしなかったため、決定的な場面を作るには至らず前半を終えます。
後半に向けては、前線の選手が体を張って、簡単にボールを蹴らせないようにしようということと、走るという目標に少し具体性を与えて、オフザボールの時に動き出すということを話し、何人かのメンバーを入れ替えて臨みました。展開は変わらず、相手の攻守の切り替えの速さに手を焼く中、前線の選手も中盤の選手も、体を張ったプレーが出来ていたと思います。そんな中、13分に右サイドのスローインからボールを繋ぎ、左サイドに入っていた田中がシュート。このこぼれ球を宮部が詰めてゴール。決してキレイな形ではなかったですが、あきらめない気持ちが生んだ、素晴らしいゴールだったと思います。この虎の子の1点を全員で守り抜き、初戦に勝利することが出来ました。
厳しいゲームになることは想像していましたし、やはり一瞬たりとも気の抜けない相手でしたが、そんな相手に結果を残せたことで、今後の戦いに自信を持てたのではないかと思います。いいゲームでした。
2試合目は木津Bとの対戦。初戦と同様に、最後までしっかり走ることと、的確な判断とコーチングを目標として試合に臨みました。開始早々は押し込まれ、特にこちらの左サイドに張った相手選手に再三ボールが渡り、そこから仕掛けられる苦しい展開となりますが、高野の献身的な守備に加え、宝満と杉下が的確なカバーリングをして防ぎます。中央からのミドルを打たれた場面では、柳原が素晴らしいセービングでしのいでくれました。攻撃面では、中央の中川に上手くボールが渡らず、中盤を飛ばしてトップの宮部に当てるようなボールが多くなりました。宮部はなんとかボールを納めるものの、2試合目の疲労もあって全体の押し上げが遅かったため、選択肢が非常に少なく、結果として危険なゾーンまでなかなかボールを運べないまま前半を終了しました。
後半に向けては、最後まで体を張ったプレーをする(疲れがあるからといってサボらない)ということと、サイドに大谷と山口を投入するので、その裏のスペースを積極的に狙おうと話して臨みました。すると2分、中央でボールを持った中川が右サイドに見事なスルーパスを送り、そのパスに反応した大谷が自ら決めて先制。パスを出した中川と、オフサイドラインをしっかりと見てから飛び出した大谷の息がピッタリと合った、会心のゴールだったと思います。その後の5分、再三ケアしてきた左サイドを起点にされ、そこからの展開で同点にされますが、誰かがプレーをサボったという訳ではなく、相手選手のプレーが素晴らしかったと思っていますので、素直に相手選手のプレーを褒めたいと思います。そして何より、この後も誰一人下を向くことなく、2点目を奪いに行く姿勢をみせてくれたことで、精神面での成長が伺えました。非常に嬉しく思っています。
この後は、互いにチャンスを作るものの決められず、終了間際に立て続けにチャンスがあったものの、相手の体を張った守りに阻まれ、このまま1-1で終了しました。
2試合を通じて、運動量は負けなかったと思いますし、勝ちたいという気持ちもみせることが出来たと思っています。反面、判断の甘さはまだまだ目立ちますし、コーチングの声もなかなか出てきません。判断の部分は一朝一夕に出来ることではありませんし、仕方のない部分も多々ありますが、チームとしての完成度を上げるためにも、声の果たす役割は非常に重要だと思っていますので、今後も言い続けていきたいと思っています。
次は10月5日、高倉台との対戦になります。選手達ひとりひとりがいいプレーをして、試合の結果もいいものとなるよう、今週と来週の練習から、しっかりモチベーションを高く持って頑張りましょう!