試合会場:神戸フットボールパーク岩岡
マリノD 1-0 玉津B
●コーチコメント
今日は、2部Aの後期(全市)リーグ戦のファイナルステージ、最終戦がありました。
ファイナルステージはここまで1勝1敗、9位~12位を争うリーグCの中で、今日勝てば10位以内が確定します。
対戦相手は玉津B。同地区のチームであり、春の対戦では2対2の引き分けに終わっています。試合に向けての目標は、いつも通り「寄せ」で相手に負けないこと、オフザボールの動きをしっかりとやること。それと、ボールを持った時に早めの「判断」をすることで、自分の間合いで勝負出来るようにすることとして臨みました。
試合はキックオフからペースを握り、ボールポゼッションで上回る展開となります。DFの宝満、杉下、高野は、ラインを高く保ってボールを前で奪うことが出来ていましたし、狙い通りのインターセプトが幾度もあり、そこからの早い展開で右サイドの大谷、左サイドは高野自身のオーバーラップから攻めていく意識を見せてくれました。あと、DFラインを高く保てた要因がもう一つ。柳原が臆せずに高いポジションをとっていたこと、下がるのではなく、大きな声を掛けつつ前で処理をしてくれたことが非常に大きいと思います。中盤では、山口が豊富な運動量と素早い寄せで相手を楽にさせず、そこからのスルーパスでチャンスメイクをしようとする意識が強く感じられました。中川は、マークが厳しくなかなか前を向かせてもらえない中、ターン出来ない場面での判断が良くなってきて、高野や山口、大谷、田中との素早いパス交換から前を向くプレーを何度も見せてくれました。ワントップで起用した田中は、いいポジショニングでポスト役となり、いったん預けてもう一度もらいに動くという動きが特に素晴らしかったと思いますし、この試合唯一の得点もあげてくれました。
後半途中から出場した出口は、いつも通りのしつこいディフェンスからルックアップしてのパス、そして、その後の攻め上がりが見事でした。また、角はいつになく慎重なポジショニングで、攻め上がる場面がなかったのが残念ですが、1-0というスコアの中で、守備意識を強く持って臨んでくれました。
得点は後半開始早々、ボールを持ち込んだ田中がペナルティーエリア内で倒されPKを獲得。田中自身がしっかりと決めてくれました。これ以外にも、流れの中からの得点チャンスを何度も作りましたし、CKからの惜しい場面もあり、決めきれなかったという側面はあるものの、相手にシュートを打たせなかったということも含めて、終始いい展開でプレー出来たと思っています。
意識のある、狙ったプレーがたくさん出て、考えながらプレーするということが少しづつ身についてきたかなと感じています。試合の中でのコーチングの声もどんどん出るようになってきていて、リーグ戦の開幕当初は文句の言い合いでしかなかったものが、ポジションの修正であったり、マークの確認であったりと、言う内容が明らかに変わってきていますし、仲間の言うことを信じる気持ちも強くなってきたんだなと思っています。その相乗効果で連動性が生まれてきて、DFがMFを、MFがFWを追い越す動きが増えてきたこと、全員に攻めるという気持ちが芽生えてきたことがすごく嬉しいです。
今日は足の痛みがあって出場のなかった八巻も、意識面で向上が感じられ、奪われたボールを奪い返しに行くプレーが見られるようになってきていますし、寺戸も確実に成長をみせていて、寄せの部分ではヒケをとりません。奪ったボールをどう運ぶのかの判断が備わってくれば、出場機会は増えてくると思います。
また、今日は欠席だった宮部の成長もめざましいものがあります。突破力もキック力も素晴らしいものがありますから、あとは的確な状況判断をしてくれるようになれば、相手にとっての脅威になれると思います。
長きに渡るリーグ戦、9勝2分4敗という成績は非常に立派なものだと思いますが、なにより、試合内容がどんどん向上していること、選手達それぞれの判断が試合に生かされてきて、チームとしての連動性や声の重要性も分かり始めてきたこと等、たくさんの成果があったと感じています。
15試合を通じ、毎回熱心な応援をして下さったご父兄の皆さまと、選手達自身の努力に感謝致します。
今後も一緒に頑張っていきましょう!!