試合会場:神戸フットボールパーク岩岡
予選リーグ
マリノB 2-0 FC玉津
マリノB 4-1 荒井FC
マリノB 3-0 但馬リベルテ
決勝トーナメント
マリノB 0-3 東舞子SC
●コーチコメント
8月8日と9日、明石FCさんにご招待頂き、子午線カップに参加してきました。
8日はまさに夏本番のカンカン照りの中でしたが、目標はいつも通り「運動量で負けないこと」、「オフザボールの動きでチームメイトをサポートすること」、「ひとつひとつのプレーを大切にすること」とし、試合に臨みました。
予選リーグの初戦はFC玉津戦。春のリーグ戦では0-2で負けていたこともあり、選手達は高いモチベーションで臨んでくれました。試合は開始早々から大きな展開でチャンスを作ります。1分、相手ペナルティーエリア付近から出口の放ったシュートが相手DFの足に当たったところを、大脇が冷静にループで決めて先制。その後も運動量で勝り、いい展開を続ける中、右サイドに出た山口が、井神とのワンツーから中央に走り込んでいた高野にパス。高野はいいトラップからゴール前にドリブルで運びシュート。このシュートは外れたものの、その一連のプレーの中で相手のファウルがあり判定はPK。これを高野自身がしっかりと決めて2-0。前半はこのまま終了します。後半は、若干運動量が落ち、何度かピンチを迎えますが、6分には決定的なシュートを杉下が体を張ってクリア。その後も最後まで守備意識を高く持ち、2-0で勝利することが出来ました。
第2戦は荒井FC戦。開始からポゼッションで上回るものの、オフザボールの動きが少なく、ドリブルで突っかけて奪われる場面が目立ちました。それでも、3分には井神のポストから大脇がシュート。4分には、大脇が右サイドを突破して井神にパス。井神からのセンタリングは惜しくも中の選手に合いませんでしたが、惜しい場面を作ります。9分には、左サイドから抜け出してきた山口が決定的なチャンスを作るも、シュートはキーパー正面。なかなか得点を奪えません。前半はこのままかと思った13分、右サイドに出ていた出口が、中央を駆け上がってきた宝満に見事なパス。宝満はGKの股間を抜く技ありのシュートで先制点を挙げ、前半を1-0で終えました。後半は、2分に井神がドリブル突破から決めて2点目。8分には、大脇のシュートがポストに当たったところを田中がキッチリ詰めて3点目。14分には高野からのパスを再び井神が決めて4点目。その後、キックオフシュートを決められてしまいましたが、4-1で勝利することが出来ました。
第3戦は但馬リベルテとの対戦。立ち上がりから運動量も多く、声を掛け合っての連動性あるプレーがみられました。2分には、左サイドの山口から中央の出口へ。出口のシュートは決まりませんでしたが、高い位置でのシュートは、いい展開が出来ている証です。5分には高野が、6分には大脇のパスを受けた三井がそれぞれミドルを放ちますが決まらず。すると7分、右サイドを突破した大脇のセンタリングに対し、田中がシュート体勢に入るも、もう1枚後ろの山口がいい声を掛けたことで、田中がスルー。山口はワントラップの後、難なく決めて先制しました。10分には、オーバーラップした宝満のセンタリングに大脇がヘッド。惜しくも決まりませんでしたが、きれいな展開だったと思います。14分には、相手のゴールキックをカットした田中がそのまま決めて2点目。2-0で前半を終えました。後半もいい展開を続ける中、なかなか追加点を奪えませんでしたが、最後まで運動量を落とさずに積極的な守備をすることが出来たと思います。13分には、山口からパスを受けた大脇がしっかりと決めて3点目。この試合も3-0で勝利し、3戦全勝。C組1位で予選リーグを終えることとなりました。
2日目、決勝トーナメントは大雨に見舞われてしまいました。既にグランドは「田んぼ」状態の中、相手は春のリーグ戦で0-1で敗れた東舞子SCです。もちろん、相手が強いことは分かっていましたが、コンディションが極端に悪い中でどこまでやれるかといったことも、ポイントであったかと思います。
試合は拮抗した展開で始まりますが、やはり「田んぼ」のようなグランドの中、お互いに思ったような展開は作れませんでしたが、相手の大きなボールに対し、徐々に押され気味となります。それでも、全員が体を張った守備をすることで何とか耐えていたんですが…、CKのこぼれ球を押しこまれてしまい失点。それでも、下を向くことなく、まずは1点を合言葉に、前半を0-1で終えました。後半に入ると、こちらの時間帯も作れるようになりますが、またしてもセットプレーから失点。さらに、ダメ押しの3点目を決められてしまい万事休す。
決して下を向くような内容ではなく、皆それぞれに頑張ってくれたと感じていますが、相手の力が1枚上だったことは認めざるを得ません。惜しむらくは、もっといいコンディションの中でやらせてあげたかったなぁという思いがしています。
その後は、もう2試合組んで頂く予定だったんですが、天候が一向に良くならない中、勝者トーナメント以外は中止となり、帰路につくこととなりました。
全4試合を通じて、サポートの質が上がってきたこと、逆サイドを見ることが出来るようになりつつある(周りの選手からの声も、いい影響を及ぼしている)ことなど、収穫の多い大会だったと思います。東舞子戦は残念な結果でしたが、セットプレーへの対応等、はっきりとした課題もみえましたので、今後の練習に励んでいきたいと思っています。
対戦して頂いたFC玉津・荒井FC・但馬リベルテ・東舞子SCの選手及び関係者の皆様、ご招待いただいた明石FCの関係者の皆様、ありがとうございました。
そして、猛暑&大雨の中、最後まで大きな声援を送って下さった父兄の皆様、ありがとうございました。